活動報告|360°空間記録|消防・防災|建設・産業|教育
2026年9月11日・12日の2日間、一般社団法人日本低空経済振興会(LEAD-J)は、株式会社名寄自動車学園様との連携のもと、北海道道北地域において、消防関係者および地域企業・教育関係者等を対象とした360°空間記録の活用セミナーに参加しました。
今回提案したのは、単なるドローンやカメラの導入ではなく、「360°で、その場の空間をそのまま記録する」という考え方です。
地上からは360°カメラ「Insta360 X5/X6」、上空からは8K 360°ドローン「Antigravity A1」を活用。前後左右・上下を含めて現場を記録し、撮影後にも必要な方向を見返せる360°ならではの特徴を、消防・防災、建設・インフラ、林業、教育などの活用イメージとともに紹介しました。
地上と上空をつなぐ360°空間記録
従来の写真や動画では、撮影時にカメラを向けた方向が記録の中心になります。一方、360°撮影では、周囲の空間をまとめて記録できるため、撮影後に必要な方向を自由に見返すことができます。
LEAD-Jでは、地上の360°カメラと上空の360°ドローンを組み合わせることで、現場の状況把握、情報共有、記録の保存・活用を支援しています。
9月11日|消防・防災分野での360°活用
9月11日は、北海道豊富町の豊富町民センター・豊富町スポーツセンターを会場に、稚内管内をはじめとする道北地域の消防関係者を対象としたセミナーを実施しました。
Insta360 X6とAntigravity A1を紹介し、地上と上空の双方から現場全体を360°で記録するという考え方をもとに、消防・防災業務での活用可能性について説明しました。
- 災害時の状況把握や情報共有
- 捜索活動における現場状況の確認
- 指揮・活動判断に必要な情報の共有
- 活動後の振り返りや記録の保存
- 消防訓練・防災教育への活用
午後には、両機器の実機デモ・体験を実施しました。
Antigravity A1の実機デモでは、専用ゴーグルを通じて360°映像を体験いただき、操作性を含め高い関心が寄せられました。
今回のセミナーと実機体験は、消防・防災分野での360°技術の活用を具体的に検討いただく機会となりました。
参加者の皆様からは、今後の活用や導入に向けた予算化・調達等についても関心が寄せられ、現場での実践的な活用につながる可能性を感じる機会となりました。
9月12日|建設・産業・教育分野へ広がる360°活用
翌9月12日は、公益社団法人上川北部地域人材開発センターを会場に、建設・土木・林業・教育など、地域のさまざまな分野の皆様を対象としたセミナーを実施しました。
この日は、道北地域の産業や現場環境を想定しながら、地上と上空を組み合わせた360°空間記録の活用方法を紹介しました。
- 建設現場や施設管理における現場記録・情報共有
- インフラ施設の初動確認や予備調査
- 森林・農地など広いフィールドでの状況記録
- 教育・研修における360°映像の活用
- 撮影後に必要な方向を確認できる記録方法の導入
特に、現場の状況を後から確認できる360°記録は、現地に立ち会えない関係者との情報共有や、作業前後の状態確認など、さまざまな業務での活用が期待できます。
セミナーをきっかけに実際の機材導入へ
今回のセミナーをきっかけに、建設分野ではInsta360 X6の実際の導入にもつながりました。
また、Antigravity A1についても教育関係者から導入相談をいただき、来年度の予算化を含めた検討が進んでいます。
技術の紹介だけにとどまらず、実際の現場での利用や導入検討につながったことは、今回のセミナーの成果の一つです。
機材だけでなく「現場で使える」ところまで
LEAD-Jでは、360°カメラやドローンを販売するだけでなく、実際の現場で活用できる状態まで支援することを重視しています。
今回の建設分野への導入でも、Insta360 X6本体に加え、ヘルメットマウントや長尺自撮り棒など、現場での撮影方法に合わせたアクセサリーを提案しました。
さらに、セットアップや撮影方法、360°データの基本的な取り扱いなどについても、オンラインでサポートしています。
LEAD-Jが重視する導入支援
- 機材の選定:用途や現場環境に適したカメラ・ドローンを提案
- 撮影方法の検討:ヘルメットマウントや長尺自撮り棒などを活用
- 初期設定・操作支援:導入後のセットアップや基本操作をサポート
- データ活用:撮影データの取り扱いや共有方法を案内
機材を導入すること自体が目的ではありません。重要なのは、現場の課題に対して、360°記録をどのように役立てるかということです。
LEAD-Jでは、機材の特徴だけでなく、導入後の運用までを見据えた支援を行っています。
セミナーから、北海道の実フィールドへ
今回の北海道滞在では、セミナー終了後の9月13日〜15日に北海道厚真町を訪問しました。
厚真町では、2018年の北海道胆振東部地震によって発生した広範囲な斜面崩壊地域を、Antigravity A1で360°空撮しました。
広大な被災地域を実際に撮影することで、通常の俯瞰的な空撮では表現しにくい斜面の広がりや周囲との位置関係を、360°で空間的に記録することの有用性を確認することができました。
広域災害現場を360°で記録すると、従来の空撮と何が変わるのか。
厚真町での撮影と、そこから得られた知見については、別途「360°ナレッジ」にてご紹介する予定です。
関連する技術解説や活用事例については、360°ナレッジもご覧ください。
その時、その場所を360°で残す
「何を撮るか」から「その時、その場所を残す」へ
地上から360°で記録する。上空から360°で記録する。
撮影時に必要だと考えた方向だけではなく、その場を取り巻く空間を記録し、後から必要な情報を見返せるようにする。
これが、LEAD-Jの考える360°空間記録の基本的な価値です。
今回の北海道での取り組みを通じて、消防・防災から建設・産業・教育まで、さまざまな分野で360°技術の活用可能性を共有することができました。
今後も地域の企業・団体と連携しながら、それぞれの現場の課題に合わせた360°技術の活用を進めてまいります。
関連する360°ナレッジ
360°空間記録の導入・業務活用をご検討の皆様へ
日本低空経済振興会では、Insta360 X5/X6やAntigravity A1などの360°撮影機材を活用し、企業・自治体・消防・教育機関等に向けた機材選定、導入支援、業務活用のご相談に対応しています。現場の課題や利用目的に合わせて、適切な機材や活用方法をご提案します。
※本記事で紹介する360°撮影技術の活用方法は、用途や現場条件によって異なります。ドローン飛行を伴う場合は、関係法令、施設管理者の規則、飛行環境等を確認したうえで実施します。
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